ティム・ブラウンはまず2つの経済モデルがあると指摘しています。企業が消費者を完全に受動的に商品やサービスを購入する存在と看做す従来の消費主義的なアプローチの経済モデルに対して、「参加型経済」と呼ぶ別の経済モデルの存在について、次のように語っています。
最も魅力的な製品やサービスは、消費者との積極的なかかわりを必要とします。私はこの2つ目の経済モデルを「参加型経済」と呼んでいます。これは、人とかかわり合い、影響を求め、積極的に自らの消費にかかわろうとする消費者中心の経済です。企業はこうした彼らのニーズを支援するプラットフォームを提供すべきです。彼らは健全で生産的な社会と、健康で長生きできる人生を求めています。そこで、彼ら自身がより積極的に参加できるようにするのです。
ここで言われる「消費者中心の経済」は、デザイン思考的に「人間中心の経済」「ユーザー中心の経済」と言い換えてもよいでしょう。しかも、その消費者は単に自分の都合でばかりものをいう我が侭な消費者ではなく、「健全で生産的な社会」と「健康で長生きできる人生」を社会性をもった目で望む、ソーシャル時代の消費者です。