「銃・病原菌・鉄」では、平和主義者が滅ぼされてしまった事例も紹介されています。
一八三五年十一月十九日、ニュージーランドの東五〇〇マイル(約八〇〇キロ)のところにあるチャタム諸島に、銃や棍棒、斧で武装したマオリ族五〇〇人が突然、舟で現れた。十二月五日には、さらに四〇〇人がやってきた。彼らは「モリオリ族はもはやわれわれの奴 隷であり、抵抗する者は殺す」と告げながら集落の中を歩きまわった。数のうえで二対一とまさっていたモリオリ族は、抵抗すれば勝てたかも知れない。しかし彼らは、もめごとはおだやかな方法で解決するという伝統にのっとって会合を開き、抵抗しないことを決め、友好関係と資源の分かち合いを基本とする和平案をマオリ族に対して申し出ることにした。
しかしマオリ族は、モリオリ族がその申し出を伝える前に、大挙して彼らを襲い、数日のうちに数百人を殺し、その多くを食べてしまった。
上巻 p.118より
これらをネットに置き換えて考えると、「明るいネットの未来を楽観主義的に信じていたら、やりたい放題の人々に駆逐されてしまった」というような感じになるのかも知れません。
なので、ぐちゃぐちゃに荒れまくって、荒んだ書き込みなどが大量にあり、「便所の落書き」と言われながらもネット上で人々が騙し合うという現場を充分に経験することで「疑う」という能力を身につけることは非常に大事なのだろうと私は思います。 全員が礼儀正しく、誰も嘘をつかず、騙されたり釣られたりすることが一度も無いようなネット経験しか持たない人々が大量に存在する状態は、実は逆に非常に危険であるという感想を持っています。
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